デスクトップ上の”Install SpiralLinux”アイコンをクリック |
注)インストール先は環境依存となりますので、参考にはなりません。
3.初期設定3.1 repositoryの最適化・システムアップデート・アップグレード
repsositoryの最適化、最初のシステムアップデート・アップグレードは、synapticを使用して行います。
repositoryの最適化は、システムアップデート・アップグレード、ソフトウエアインストール・更新を国内のミラーサーバーから行うようにし、海外のメインサーバーから行うよりもネットスピードを引き上げ、各処理スピードを劇的に向上させるために行います。
synapticを使ってrepositoryの最適化、システムアップデート・アップグレードを行うには以下の手順に従います。
再読込ボタンを押下 |
3.2 時刻の調整
1)ネット上のタイムサーバーとの同期
以下コマンドを順次投入し、systemd-timesyncdのインストール&セットアップを完了させます。
sudo apt install systemd-timesyncd
sudo systemctl start systemd-timesyncd
sudo systemctl enable systemd-timesyncd
sudo systemctl is-enabled systemd-timesyncd
2)ネット上のタイムサーバとの同期
timedatectlコマンドを投入しネット上のタイムサーバとの同期をONにします。
→sudo timedatectl set-ntp true
3)WIndowsとのデュアルブートの際のWindows側の時刻の狂いの調整
Windowsとのデュアルブート時のみこの処理は必要です。以下コマンドを投入します。
→sudo timedatectl set-local-rtc true
以上で、タイムサーバとの同期は完了です。
注意)上記1)、2)の処理で一般的には、次回login以降もタイムサーバとの同期が行われるはずですが、SpiralLinuxでは、次回login以降タイムサーバとの同期が切れます。一度タイムサーバとの同期を行えば、あまり問題は発生しませんが、厳密な時刻が必要な場合は、周期的に2)の処理を行う必要があります。
3.2 デフォルトフォントの変更
デフォルトフォントとしてUbuntuフォントが使用されていますが、whiskermenuのメニュー項目に重なりが見られます。このため、noto-sans-cjk-jp系フォントをインストールして、これをデフォルトフォントにします。
1)noto-sans-cjk-jp系フォントのインストール
以下コマンドを投入します。
→sudo apt install fonts-noto-cjk
2)デフォルトフォントの変更
Xfce設定マネージャーを使ってデフォルトフォントの変更を行います。
① ”外観”から
Ubuntuフォントをnoto-sans-cjkフォントへ変更
② ”ウィンドウマネージャー”から
同様にnoto-sans-cjkフォントへ変更
4.日本語化残処理
4.1 日本語化されていないアプリケーションの日本語化
デスクトップ上にあるLanguage supportアイコンをクリックし日本語化されていないアプリケーションを日本語化します。
Install language packsを選択しOKボタンを押下 |
Synapticのインストール可能なlanguage packが表示されます。 |
上記サマリで表示されているlanguage packをインストールします。 |
結果、日本語化されていないアプリケーションが日本語化されます。
4.2 日本語入力環境の構築:fcitx5-mozcのインストール&設定
残念ながら日本語入力環境は日本語指定でインストールしても、インストール&設定されません。ここではfcitx5-mozcをインストール&使用可能とします。
ターミナルを起動し、以下コマンドを投入します。
→sudo apt install --install-recommends fcitx5-mozc
5.Xfce4基本設定
パネル、login画面の日時表示が欧米風であったりするため、やっておいたほうが良いXfce4基本設定を参考として以下に記載します。
5.1 login画面の日時表示変更
5.2 パネル上の日時表示変更
パネル上の日時表示されている場所でマウス右ボタンクリック→プロパティ |
上記のように変更 |
6.評価
軽快性:A、メンテナンス性:A、インストール〜日本語化残処理の平易性:B+、機能性:Aといった所でしょうか。
メンテナンス性という新しい評価基準を設けていますが、これは開発が止まったとしても永続的に使えるように工夫がなされている箇所を評価したものです。pre-installアプリケーション&ツールは標準的ですが、ZRAMのサポートを評価し、機能性はAとしました。
若干品質面で気になる箇所が”ソフトウェア”で見られます(ソフトウェアで検索を実行するとエラーを吐きます。ただし検索結果は表示されます)。また、ZRAMスワップを起動時に作成しますので、起動が若干遅めに感じますが、起動後の恩恵が大きいのとWindowsと比べれば遥かに早いためあまり気になりません。NTPの問題や、上記のソフトウェアの問題があるため、若干まだ熟成が必要な感がありますが、永続的に使えるように工夫がなされている点、少人数の開発プロジェクトでよくある問題(プロジェクトが切られると、そのDistributionも終わる)を解決しようとしている箇所は好感が持てます。
ZRAMのサポートにより意外にlow-specマシンでもさくさく動くのではないかと・・という事で全体的な評価は高めのSpiralLinuxでした。。
なお、冒頭、末尾で使用しているスクリーンショットはカスタマイズ後のものです。パネルの位置、アイコンセットはオリジナルから変更し、plankは追加インストール&設定・テーマ変更した結果となっていますので注意ください。
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