Zorin OS 16 Lite リリース! 〜Zorin OS 16 Xfce edition・・今回の出来は果たして??





Zorin OS 16 Lite登場!・・Zorin OS 16のXfce editionとなります。Xfceのバージョンは4.16。より軽快性が必要なケース・・スペックが低いPCに対してZorinをインストールして使いたい・・といった場合に選択するeditionとなります・・一般的には(^^;。今回LiteバージョンにもProエディションが準備されており、有料とはなるものの、Win 11ライクなデスクトップレイアウト等が利用できます。無料エディションでは自分で頑張ってカスタマイズする事が必要ですけど(できないわけではありません)。

Zorin OS 15 Liteは、いろいろと問題があり筆者の評価は決して高くありませんでしたが、果たしてZorin OS 16 Liteの出来はどうか・・軽快性を含めて検証していく事とします。

1.概要

1.1 ベース:Ubuntu 20.04.3

1.2 デスクトップ環境:Xfce 4.16

1.3 カーネル:5.11シリーズ(現時点では、5.11.0-41-generic


1.4 ソフトウェアパッケージ管理:”ソフトウェア”による

Deb、flatpak、snapパッケージの一元管理を実現していますが、snapsは未インストールです。ソフトウェアのアプリケーションカタログ中にあるsnapパッケージをインストールするか、snap listコマンドを打った際に表示されるメッセージに従って、"snap install hello-world"を投入する事によりsnapsがインストールされます。

2.インストール(GPT/uefiケース)

インストール先等については環境依存となりますので参考になりません。

3.初期設定

3.1 システムアップデート/アップグレード

インストール→再起動→login後、パネル上に”ソフトウェアの更新”アイコンが表示されますので、これをクリックしシステムアップデート/アップグレードを完了させます。

”今すぐインストールする”ボタンをクリック

尚、Ubuntu repositoryは国内サーバーにセットされているため、repositoryの最適化は必要ありません。

3.1 システムアップデート/アップグレード

Windowsとのマルチブート環境の場合は、Zorin使用後、Windowsを利用すると、Windows側の時刻が狂います。このため、ターミナルを起動し、以下コマンドを投入する事によってこれを収拾します。

→ timedatectl set-local-rtc true

以上で初期設定は完了です。

4. 日本語化残処理

日本語input methodは日本語指定でインストールすれば、fcitx-mozc(fcitx4)がインストール・設定されます。またpre-installされたアプリケーション日本語化は既に行われているため、これも処理が不要です。このあたりは流石といった所です。
あえて行うとするならば、デフォルトフォントの変更ぐらいです。

これはZorin Appearanceを使用して行います。

4.1 デフォルトフォントの変更(オプション)

noto-sans-cjk-jp系フォントはpre-installされていますので、デフォルトフォントに設定します。



5. 基本設定

5.1 パネル上の時刻表示調整

パネル右端に表示される時刻が欧米風の並びとなっており見づらいため、これを変更します。


”ツールチップの形式”及び、”時刻のオプション”の箇所を上記のように修正します。
この修正が完了すれば、下記のような時刻表示形式となります。


以上で基本設定は完了です。

これにて、通常利用ではあまり困らない環境となります。

6. 利用上の注意事項

flatpak等からChromiumをインストールして利用する場合、googleのホームから、Google Chromeをダウンロード→インストールして利用する場合、これらは枠が崩れて使用に耐えません。
Google系ブラウザはNGって事です(この現象は筆者にとっても初めてです。他のLinuxでは問題が発生していませんので、Zorin OS 16 Lite固有の問題だと考えられます)。


このため筆者はVivaldiをダウンロード・インストールして使用しています。

7. Zorin Appearance

これはきちんと動作するため◎です。Zorin OS 15 Liteの時はまっとうに動作しませんでした・・日本語環境では・・(^^;



8.評価

機能性:A、軽快性:B+、インストール→初期設定→日本語化残処理→基本設定の平易性:A、安定性:A

となります。操作上の軽快性に関してはXfceですので大きな問題は発生しませんが、login直後の消費メモリは800MBを超えてきます。Xfceにしてはメモリ消費量が多い事から軽快性はB+としました。

またgoogle系のWebブラウザを常用する方には向かないDistributionとなります。Vivaldiを使えば良い話なんですが・・(笑。。

Ubuntuベースの中では、設定が平易であり、Zorin Appearanceも正常動作するため、オススメの1本です。Zorin OS 15 Liteよりは遥かに出来は良いと思います(DockBarXのパネル組み込みは今回止めたようですけど・・)。ただしZorin OS 16 Coreを触ってしまうと、かなり物足りなく感じますので、ある程度マシンパワーがある場合は、Zorin OS 16 Coreの利用をオススメします(^^;。

尚冒頭、末尾のスクリーンショットは筆者がカスタマイズ後のものとなります。デフォルトで、plank、Conkyはインストールされませんので、注意ください。


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