sparkylinux 6.1 “Po Tolo” LXQt edition 〜Debian 11.1 stableベース となったsparkylinux 6.1 LXQt editionの出来は如何?・・軽快性は?日本語入力環境は?・・
手順を踏んでインストールすれば、アプリケーションの日本語化も滞りなく完了し、日本語入力環境は、最新のfcitx5-mozcとなります。
このため、今回は、sparkylinux 6.1 LXQt editionの日本語化残処理を中心に投稿内容を展開します。また、爆速だった、sparkyのLXQtデスクトップ環境がどうなったのか・・懸案の軽快性に関しても触れます。
インストール先は環境依存になりますので参考になりません。
デフォルトフォントの変更処理は以下3箇所あります。
fcitx5-mozcによる日本語入力も◎・・。
5.その他設定上の留意事項
1.概要
1.1 ベース:Debian 11.1 stable
1.2 デスクトップ環境:LXQt 0.16.0
1.3 パッケージ管理:APTus AppCenter,Synaptic
パッケージ管理のメインは、APTus AppCenterですが、Synapticもpre-installされています。APTus AppCenterには、debian repositoryに無いパッケージも多数含まれています。ただしこれはflatpakをサポートしているわけではありません。
1.4 カーネル:5.10シリーズ(現時点のカーネルは5.10.0-9-amd64)
1.5 カーネル:インストールメディア用isoファイル入手先
2.インストール(GPT/uefiケース)
rufus等を使って、isoファイルをusbメモリに焼き、これを使ってブート直後に表示される画面メニュー中の”More Languages"を選択、この後表示されるlanguageの中から”Japanese”を選んでエンターキーを押下、日本語環境にてブートアップします。
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以降はブートアップ後のインストールプロセスとなります。
”Welcome”Windowは使いませんので閉じます |
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"Sparky Installer"をダブルクリック→”実行”ボタンを押下します |
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”インストール”ボタンを押下 |
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3.初期設定
3.1 システムアップデート・アップグレード
インストール→再起動→login後に”更新できます”windowがデスクトップ右下に表示されますので、”はい”ボタンを押下し、システムアップグレードツールを起動、システムアップデート・アップグレードを実行します。
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OKボタンを押下 |
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注)”Welcome"Windowは使用しませんので閉じて構いません。
3.2 repositoryの最適化
Synapticを起動し、設定→リポジトリを選択、リポジトリ設定画面を表示させ、リポジトリを国内サーバに書き換えます。
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次にSynapticの”再読込”ボタンを押下し、Synapticを終了します。
以上でrepositoryの最適化は完了です。
3.3 ターミナルフォントの変更
初期状態のqteminalではデフォルトフォントのまずさから、文字が重なって表示されます。
このため、qterminalのメニュー中の”ファイル”→”設定”を選択し、qterminalの設定を使って、qterminalで使用するデフォルトフォントを変更します。
”フォント”横の”変更”ボタンを押下します |
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”ターミナルフォントの選択”Windowが表示されるため、フォントとして”Clean"を選び、OKボタンを押下します |
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これでターミナル(qterminal)上の処理が支障なく行えるようになります。 |
3.4 NTPサーバーとの同期処理
デフォルトではインターネット上のNTPサーバーとの同期処理がOffになっています。
このため、systemd-timesyncd をインストールします。これをインストールすればNTPサーバーとの同期処理がOnになります。
→sudo apt install systemd-timesyncd
3.5 Windowsとのデュアルブート時、Windows側で発生する時刻の狂いに対する対処
これはいつもの通りです(この処理はWindowsとのデュアルブート構成の場合のみ必要です)。
ターミナル(qterminal)を起動し以下コマンドを投入・・。
→timedatectl set-local-rtc true
4. 日本語化残処理
4.1 アプリケーション日本語化パッケージ、fcitx5-mozc及びその依存関係、日本語フォントのインストール
sparkylinux 5の頃は、初期設定の中で、システムアップグレードツールにより、システムアップデート・アップグレード処理を行ったあと、引き続き日本語化残処理のプロセスが流れましたが、これが行われません。このため、これを手動で起動する必要があります。
これはターミナルを起動し、以下コマンドを投入します。
→sudo /usr/lib/sparky-aptus-appcenter/bin/sparky-locale
APTus AppCenter Localeが起動しますので”Japanese”を選択してOKボタンを押下します。 |
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OKボタンを押下します。これによって、fcitx5-mozcとその依存関係及び、Firerfoxや、Libreoffice等のJapanese Language pack、及び、日本語フォントのインストールが開始されます。コマンドを投入したqterminal上でエラーを履きますが、無視して構いません。 |
以上で一旦再起動すれば、Firefoxや、Libreoffice等が日本語化され、fcitx5-mozcによる日本語入力が可能となります。ただし、再起動の前に、デフォルトフォントがかなりイマイチのため、noto-cjk フォントをインストールしてしまいます(フォントインストール後、再起動し、デフォルトフォントをnoto-cjk-jp系フォントに切り替えます)。
→sudo apt install fonts-noto-cjk
インストールが完了したら再起動します。4.2 デフォルトフォントの変更
再起動後、LXQt コンフィグレーションセンターを起動し、デフォルトフォントの変更を行っていきます。
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以上でシステムサイドのデフォルトフォントの変更処理は完了。他アプリケーション側は以下を参考に。。
<Firefox>
<Thunderbird>
4.3 アプリケーション日本語化残件
LXQt環境のテキストeditorであるFeatherPadに関しては4.1の処理を行っても日本語化されません。
このため、ターミナルを起動して、以下コマンドを投入・・FeatherPadの日本語化を完了させます。
→sudo apt install featherpad-l10n
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以上で日本語化残処理は完了です。これでFirefoxや、Libreoffice等も日本語化されます。
上記全設定後(透過処理等を行わせるComptonをインストール・設定する前)、再起動→login直後のメモリ消費量は・・
597MB・・概ね600MBとなり、sparkylinux 5の頃と比べると大幅にメモリ消費量が増加しています。操作上の軽快性は他のsparkyのデスクトップ環境と比べると、No1なんですが、Comptonをインストールし、設定してしまうと、Window効果が適用され、操作上の快適性が損なわれますので、マシンパワーが低い場合は、Comptonのインストール・設定はやめた方が良いと思います。ある程度マシンパワーがある場合は、compton(インストール対象は、comptonではなく、sparky-comptonとなりますので要注意)をインストールし、設定を完了させれば、KDEぽい綺麗なWindow効果が適用されますので、おすすめとなるんですが・・。
ちなみに筆者はComptonのインストール・設定を行い、plankのインストール&テーマ変更、パネルの移動、各種透過度の調整、壁紙・アイコンテーマの変更等を行って、冒頭、末尾のデスクトップを完成させています。
Language packですが、APTus APPCenterのAPTusメニューからもたどり着けるようです。
返信削除いずれにしても、問題となるのは、初期設定メニューでlocalizationプロセスが流れないっていう点なので、バグでなければ、これは改悪だと思っています。リリースノート等でこのあたり(対処法)が明記されているならば別なんですが・・。
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