シングルストレージいわゆる1個のSSDないしはHDDを使用したLinuxとWindows 10のマルチブート環境ってどうよ・・という事について今回は投稿していきます。
冒頭のスクリーンショットは、uefi環境でUSBメモリーとSSDにマルチブート(USB:Ubuntu、SSD:Windows10)設定する際のBoot Priority Option設定画面となります(1年ぐらい前に実際に筆者がToshiba R63/UでWin10とUbuntuのマルチブートをuefi環境下で実現した際の途中ステップの画面)。
legacy BIOSでもわりに厄介だったマルチブートですが、uefiが出てきてEFI領域の確保、他複雑な設定等さらに面倒が増し、とても自分自身でシングルストレージタイプのマルチブート環境は面倒見切れんと言うのが率直な所で。。。
さらに、Bios設定画面が各ベンダーで異なる、Linuxを使用するHW構成が画一的でない・・という事から、参考になる記事はあっても完璧に自分のPC等に適用できるか・・というとそうでもないため、最終的には、自分でBios、ブートローダー(Windows boot manager,Grub2等)の学習を行い、自分の責任においてマルチブート環境を作るっていう事になります。
・・・のでマルチブート環境を作る事自体に筆者は実は後ろ向きって事になるんですが(笑。。労力が大きい割には、得るものが少ないので。。
さて、legacy BIOS環境でシングルストレージを使ってマルチブート環境を作成する場合、Windows10がインストール済みのSSDや、HDDに対して行う事が一般的です。この場合は、ブートローダーとして後にインストールするDebianやubuntu等のgrub2を使用する事となります(簡単に言えばgrub2がWindows boot managerにとってかわるっていうイメージになります。grub2によって、Windows 10、各種Linuxを切り替えながら使用できる環境となります。)が、これはそんなに難しい事ではありません。問題は、この後、突然発生します。
Windows10は、半期単位で大きなアップデートが発生するわけですが、この際にWindows boot managerが復活し、結果、grub2にマルチブート環境として設定されていたLinuxのアクセスが不能となってしまう現象が発生する事があります。
また、uefi環境下でも、Windows10の大規模アップデートの際、Windows10が自動的にパーティションを作成し、パーティションがずれるという原因から、ブートができないという現象が発生する事があります。
これらをブートリペアするっていうのは考えたくもない事です。
筆者は、一度上記のような状況となり、これ以降、マルチブート環境はシングルストレージで構築すべきではないという考えになっています。
結果、マルチブート環境として、WindowsとLinuxのインストール先を物理的に分けてしまうというやり方か(Windowsを内蔵ストレージ、Linuxを別途USBメモリーにインストールするといった方法でも〇)、挙動が重くなってしまいますが、Windows 10 proのHyper-Vを使用して仮想化するというやり方か、いずれかの方法を取る事を推奨しています。Windows OSの影響を極力受けないマルチブート環境・・という事になるとこの2つしか思いつきません。
当たり前ですが、このあたり、ブートローダーの追及を行って、ブートリペアするだけの技量をお持ちの場合は、別に気にする必要はありません。筆者の場合、ブートローダーの追及に関しては辟易していますので、これ以上やりたくもありませんけど・・(-_-;)。。
ちなみに筆者のマルチブート環境は、以下のような感じにしています(既に本ブログで投稿済み)。
https://www.linux-setting.tokyo/2019/06/thinkpad-x250.html
2個のSSD(当初はSSD 1、HDD 1でしたが現在はSSD 2となってます)をノート型PCに内蔵させた上で、uefiではなくlegacy biosを使い、Windows10とLinuxのインストール先を物理的に変える方法がメイン(起動ディスクの切り替えはブート時のBios機能によって)。ものによってはWindows 10 ProのHyper-Vを使用する形態としています。
2個のSSDをノート型PCに内蔵・・というのは無論ベンダーの保証から外れる行為ですので、一般的にはやっちゃいけない作業であり、この成否も無論自己責任となります。
使用環境や個人の技量が異なるが故にマルチブート環境の作り方も人それぞれですが、後々のメンテナンスを想定した上で、構築していくっていう考え方も重要です。筆者のやり方も一つの考え方ですが、そのうち、もっと良いやり方が出てくる事を期待しています。
コメント
コメントを投稿