また、ついこの間リリースされたWindows 10 May 2019 updateからサポートされたLight Theme(白色系テーマ)を彷彿させる外観となっており、上品さが増している感があります。また夜はDark themeへ自動的に切りかえる設定も可能です。
操作性がWindowsに擬している点も大きな特徴の一つとなっています。
アンドロイドスマートフォンとの連携機能を提供するZorin connectをサポートしていますが(機能性はKDE connectと同じ)、筆者はiPhoneなので使えません・・ので今回は無視します(笑。
満を持してリリースされてきたZorin OS 15 Core・・今回は、エレガントで上品な高機能デスクトップ環境を持つZorin OS Coreの最新版を取り上げます。
1.概要
1)ベース:Ubuntu 18.04.2 LTS
2)デスクトップ環境:Gnome Shell 3.3
3)カーネル:4.18.0-21
meltdown/spectre等HW脆弱性緩和策適用度は以下の通りです。
優秀な結果です。MDSにも無論対応・・。
Ubuntu 18.04.2ベースですので本来ならばGnome shellは3.2xなんですが、軽量化が図られたGnome shell 3.3をのっけてきてます(LTSベースでこれをやってきたのは今までで、Zorin OS 15 coreだけかも・・。驚きです)。無論Ubuntu 18.04 HWE(カーネル、Xスタック)は適用された状態です。
2.インストール
印象としてここも、結構、見かけのエレガントさがブラッシュアップしています。
インストールの流れとしては以下の通りです。
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いつもの通り、本体及びブートローダーのインストール先は環境依存になりますので参考になりません。また当方のマシンではインストールwindowがデスクトップから、はみ出してしまう現象が発生しています(1600x900なんですが。。)。
一般的にはWindowsキーを押しながらマウスでドラッグしWindowを移動しますが、WindowsキーがZorin OSのアプリケーションメニュー表示にアサインされているため、メニュー表示がされてしまいwindow移動ができません。
ただし再度Windowsキーを押下すると(したままにします)、メニュー表示がOffになり、マウスでWindowの移動が行えるようになります。
3.初期設定・日本語化残処理
1)システムアップデート・アップグレード
インストール後、再起動→logoinで以下システムアップデート・アップグレードが促されますので、そのままインストールします。
ちなみに以下のようにUbuntu repositoryは国内サーバにセットされているため、変更の必要はありません。
上記方法で、システムアップデート・アプグレードを行うと若干数ではありますが、アップデート対象が残ってしまいますので、気になる方はターミナルからコマンドで・・
→sudo apt update;sudo apt upgrade
2)日本語化残処理
ここはほとんど追加処理がありません。iBus-Mozcを使用できるようにするため以下のようにパネルのim-indicator上で"日本語(Mozc)"の選択処理をするだけです。
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これでiBus-Mozcを使用した日本語入力が可能となります(切り替えは半角/全角キーを押下)以上で、Zorin OS 15 Coreは日本語環境での利用上問題のない状態となります。
極めて優秀〜。
4.他追加設定
オンラインアカウントの登録等がありますが、ここはお好みに合わせてという事になります。ちなみに筆者はgoogleアカウントの登録を行っており、Zorinカレンダーとの同期を図っています。
5.Gnome-shell-extensionに関して
Gnome環境をWindowsの操作性に擬するために、Zorinでは、独自のGnome-shell-extensionを開発し、提供しています。また、Windowsの操作性にこだわらないようならば、gnome-tweaksをインストールしgnome本来の外観・操作性に戻すことも可能です。
(gnome-tweaksをインストール後、メニューからは、Tweaksで呼び出せます。)
例えば、Zorin taskbarというgnome-shell-extensionがenableとなっていますが、これはZorin OS固有の拡張機能です。
この機能は、Windowsのタスクバーに類する機能性を提供しており、アプリケーションのピンどめも可能なため、パネル内ドックとしても利用できます。
仮に、Zorin taskbarではなく、ドックとして独立させたい場合は、
まず、Zorin taskbarをgnome-tweaks→拡張機能からOffに・・すると・・
パネル上のピンどめアプリが消え |
Dash to Dockに相当する機能性が起動し、gnomeのドック機能がデスクトップ左端に表示されます。Dash to Dockよりも細かい設定ができるようにチューンされてはいますねこれは。。。
6.Zorin Appearance
gnome tweaksを使用しなくてもある程度外観等を変更できる機能としてZorin Appearanceがあります。ここではデスクトップ上に表示するアイコンの指定、パネルの表示形態、パネル位置の変更(上下)、テーマ変更等が行えます。夜間と昼間のテーマ変更を自動的に行う機能もこれが提供しています。
ちなみに筆者は、デスクトップにアイコンは表示させず、そうは言ってもゴミ箱がないと不便ですので、synapticでgnome-shell-extensionのtrashをインストールしています。
これにより、ゴミ箱にゴミが入れば、パネル上にゴミ箱アイコンが表示され、ゴミ箱を空にする操作が可能となります(ゴミ箱を空にすれば、パネルからゴミ箱アイコンが消えます)。
7.評価
機能性:A+、インストール・初期設定・日本語化の平易性:A+、安定性:A、軽快性:B
login直後からメモリー消費量は1GBを超えてきます。少なくとも2〜3GB程度のメモリーは搭載していないと結構スペック的に厳しいと考えられます。
機能性は極めて優秀、外観はエレガントで上品、Window効果も適度、インストール・初期設定・日本語化残処理の平易性も◎。また、Windowsの操作性にかなり擬しているため、初心者向きとして十分オススメできるものと思います。インストールするマシンが5年以内程度のCore i5/i3レベルCPUで搭載メモリが2GB以上なら、挙動も全く問題ないものと。。流石に満を持してリリースしてきた出来・・という事で筆者おすすめの一本となります!
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