Ubuntu 18.04 LTSの2回目のポイントリリース・Ubuntu 18.04.2のフレーバー第三弾は、Mateデスクトップ環境を有するUbuntu Mate 18.04.2・・Ubuntuのオフィシャルフレーバーとしては新しい方で、Ubuntu Budgieについで、歴史の浅いUbuntuフレーバーとなります。
さてUbuntu Mateで使用しているデスクトップ環境Mate(マテと呼びます)ですが、ベースラインはgnome 2・・すなわちgnome2フォークでした。でした・・という事はすでにこの状況は変わっている・・という事を意味します。
現在のMateデスクトップ環境はgnome2旧式ライブラリの大部分をgnome3ライブラリに置き換えており、内部的には、gnome3と言ってよいほどライブラリの最新化が進んでいます。
ただし、この最新化が進んでいく度に、初期消費メモリは増加の方向で進んでいますので、現段階のMate 1.20.xにおけるメモリ消費量は、gnome3よりは少ないものの、大きな違いがない状況となっています。メモリー使用量・・という観点から見れば、Xfce4の方が少なく、操作の軽快性という観点から見れば双方あまり変わらないものの、旧式PC等で使用する場合は注意がいるデスクトップ環境となります。
また設定等、若干の違いはあるものの、MateとXfce4の操作性は類似しており、どちらかの操作性をある程度極めれば、他方の操作性もそう苦労する事はなく操作できます。
今回は本Mate環境を採用するUbuntu Mate 18.04.2を取り上げ、インストール・基本設定・操作性に関して投稿を進めていく事とします。
1.概要
2)デスクトップ環境:Mate 1.20.1
3)サポート期間:2021年4月まで
2.インストール
インストールで迷う箇所はなく、日本語指定でインストールを実施すれば、メニュー等の日本語化及び日本語input method(fcitx-mozc)のインストール&設定も完了するタイプです。流れだけを以下に。。
3.基本設定・日本語化残処理
1)基本設定
基本設定は、インストール直後に表示されるwelcomeメニューから行います。
以下、スクリーンショットの”始めましょう”を選択・実行します。
それぞれの具体的設定項目は以下のようになります。
①アップデートと付加項目
以下を実行、あるいは設定します。必要に応じて・・という項目もありますが、筆者は、”Blu-rayとDVDの再生のサポート”除く全項目を実行・適用しています。(筆者のPCにはDVDドライブがついていないため)。
repositoryは国内サーバーになっているため、無理に変える必要はありませんが、変えたければ、"ソフトウエアの更新"→"Setting and Livepatch.."から行えます。
②ドライバ
ここは使用しているHWにあわせて、必要に応じて選択・実行します。
ちなみに筆者は必要ないためこのパートは一切実行していません。
③言語サポート
この箇所も日本語指定でインストールするだけでfcitx-mozcの設定は完了していますので、実行する必要は一般的にありません。
④追加事項
この箇所は、バックアップ機能(Deja-Dup)の設定、Sambaのインストール、Firewallのインストール、ユーザ設定を必要に応じて行います。
⑤カスタマイズ
Mateの設定機能を提供するコントロールセンターを立ち上げます。これは後で設定しても構いません。
以上で基本設定は終了です。
2)日本語化残処理
日本語化残処理は特にありません。日本語指定でインストールすればfcitx-mozcを使用した日本語入力が行えます。
以上で、Ubuntu Mate 18.04.2は一般使用において問題のない状態となります。
3.応用設定
Mateの一般的な設定は、Mateコントロールセンターを使用して行いますが、応用設定を司る特徴的なものとしてMate Tweakがありますので、ここでは、この内容に関して投稿していきます。
Mate TweakはアプリケーションメニューからMate Tweakを選択実行する事で立ち上がります。
まずは、”パネル”カテゴリを選択し、自分好みのパネルレイアウトを選択します。
各レイアウトの中にはplankをドックとして自動起動するものや、Ubuntu likeなドックを表示するもの、ドックを表示しないもの等があります。
筆者はPantheonを選択。elementary OSチックなデスクトップレイアウトになります。
筆者はこのスタイルを選択し、カスタマイズして冒頭のスクリーンショットのようなデスクトップに仕上げています。ちなみにドックはelementaryと同様plankです。
更に”プルダウン端末を有効化”にチェックを入れると、ドロップダウンターミナルがF12キーを押下する事によって立ち上がるようになります。
ちなみにUbuntu likeなスタイルを選択するとこんな感じ。。
次に”デスクトップ”カテゴリを選択すると、デスクトップ上のアイコン表示をコントロールできます。
筆者は、plankを使用するため、デスクトップ上のアイコン表示はすべてOffにしています。
最後に、”ウィンドウ”カテゴリに移り・・Window manager/composite managerの設定を行いますがこれはデフォルトで構いませんのでここでは割愛します。
3.評価
軽快性:A-、機能性:A、インストール&日本語化の平易性:A、安定性:A
こういった評価となります。Welcome menuで基本設定が完了し、日本語指定でインストールするだけでfcitx-mozcのインストール・設定が終了する楽ちんタイプ。またパネルレイアウトの変更で、自分好みのデスクトップレイアウトが選択・設定できます。
若干、このパネルレイアウトの変更箇所は挙動が不安定な所がありますけど。。
筆者は、普段使いのLinuxを設定する際、Xfce4にするかMateにするか・・割に悩む事がありますが、自分にあってるのは、Xfce4の方です。このあたり好みの問題だと思います。
出来としては◎。オススメの一本となります。
ちなみに、冒頭及び以下のスクリーンショットの筆者のデスクトップでは、conky、Office Online及びGoogle calendarのIce ssb manager設定、plankのテーマ変更は筆者独自の設定となっていますので注意ください。デフォルトのUbuntu Mate 18.04.2のデスクトップには含まれません。
さてUbuntu Mateで使用しているデスクトップ環境Mate(マテと呼びます)ですが、ベースラインはgnome 2・・すなわちgnome2フォークでした。でした・・という事はすでにこの状況は変わっている・・という事を意味します。
現在のMateデスクトップ環境はgnome2旧式ライブラリの大部分をgnome3ライブラリに置き換えており、内部的には、gnome3と言ってよいほどライブラリの最新化が進んでいます。
ただし、この最新化が進んでいく度に、初期消費メモリは増加の方向で進んでいますので、現段階のMate 1.20.xにおけるメモリ消費量は、gnome3よりは少ないものの、大きな違いがない状況となっています。メモリー使用量・・という観点から見れば、Xfce4の方が少なく、操作の軽快性という観点から見れば双方あまり変わらないものの、旧式PC等で使用する場合は注意がいるデスクトップ環境となります。
また設定等、若干の違いはあるものの、MateとXfce4の操作性は類似しており、どちらかの操作性をある程度極めれば、他方の操作性もそう苦労する事はなく操作できます。
今回は本Mate環境を採用するUbuntu Mate 18.04.2を取り上げ、インストール・基本設定・操作性に関して投稿を進めていく事とします。
1.概要
1)ベースライン:Ubuntu 18.04.2
このため、HWE(カーネル、Xスタック)に関する内容は、Ubuntu 18.04.2と同じです。
本ブログの以下内容・・HWE記述部分を参照
2)デスクトップ環境:Mate 1.20.1
3)サポート期間:2021年4月まで
2.インストール
インストールで迷う箇所はなく、日本語指定でインストールを実施すれば、メニュー等の日本語化及び日本語input method(fcitx-mozc)のインストール&設定も完了するタイプです。流れだけを以下に。。
1)基本設定
基本設定は、インストール直後に表示されるwelcomeメニューから行います。
以下、スクリーンショットの”始めましょう”を選択・実行します。
↓
上記各基本設定項目を順に実行していく事になります。それぞれの具体的設定項目は以下のようになります。
①アップデートと付加項目
以下を実行、あるいは設定します。必要に応じて・・という項目もありますが、筆者は、”Blu-rayとDVDの再生のサポート”除く全項目を実行・適用しています。(筆者のPCにはDVDドライブがついていないため)。
repositoryは国内サーバーになっているため、無理に変える必要はありませんが、変えたければ、"ソフトウエアの更新"→"Setting and Livepatch.."から行えます。
②ドライバ
ここは使用しているHWにあわせて、必要に応じて選択・実行します。
ちなみに筆者は必要ないためこのパートは一切実行していません。
③言語サポート
この箇所も日本語指定でインストールするだけでfcitx-mozcの設定は完了していますので、実行する必要は一般的にありません。
④追加事項
この箇所は、バックアップ機能(Deja-Dup)の設定、Sambaのインストール、Firewallのインストール、ユーザ設定を必要に応じて行います。
⑤カスタマイズ
Mateの設定機能を提供するコントロールセンターを立ち上げます。これは後で設定しても構いません。
以上で基本設定は終了です。
2)日本語化残処理
日本語化残処理は特にありません。日本語指定でインストールすればfcitx-mozcを使用した日本語入力が行えます。
以上で、Ubuntu Mate 18.04.2は一般使用において問題のない状態となります。
3.応用設定
Mateの一般的な設定は、Mateコントロールセンターを使用して行いますが、応用設定を司る特徴的なものとしてMate Tweakがありますので、ここでは、この内容に関して投稿していきます。
Mate TweakはアプリケーションメニューからMate Tweakを選択実行する事で立ち上がります。
まずは、”パネル”カテゴリを選択し、自分好みのパネルレイアウトを選択します。
各レイアウトの中にはplankをドックとして自動起動するものや、Ubuntu likeなドックを表示するもの、ドックを表示しないもの等があります。
筆者はPantheonを選択。elementary OSチックなデスクトップレイアウトになります。
筆者はこのスタイルを選択し、カスタマイズして冒頭のスクリーンショットのようなデスクトップに仕上げています。ちなみにドックはelementaryと同様plankです。
更に”プルダウン端末を有効化”にチェックを入れると、ドロップダウンターミナルがF12キーを押下する事によって立ち上がるようになります。
ちなみにUbuntu likeなスタイルを選択するとこんな感じ。。
次に”デスクトップ”カテゴリを選択すると、デスクトップ上のアイコン表示をコントロールできます。
筆者は、plankを使用するため、デスクトップ上のアイコン表示はすべてOffにしています。
↓
3.評価
軽快性:A-、機能性:A、インストール&日本語化の平易性:A、安定性:A
こういった評価となります。Welcome menuで基本設定が完了し、日本語指定でインストールするだけでfcitx-mozcのインストール・設定が終了する楽ちんタイプ。またパネルレイアウトの変更で、自分好みのデスクトップレイアウトが選択・設定できます。
若干、このパネルレイアウトの変更箇所は挙動が不安定な所がありますけど。。
筆者は、普段使いのLinuxを設定する際、Xfce4にするかMateにするか・・割に悩む事がありますが、自分にあってるのは、Xfce4の方です。このあたり好みの問題だと思います。
出来としては◎。オススメの一本となります。
ちなみに、冒頭及び以下のスクリーンショットの筆者のデスクトップでは、conky、Office Online及びGoogle calendarのIce ssb manager設定、plankのテーマ変更は筆者独自の設定となっていますので注意ください。デフォルトのUbuntu Mate 18.04.2のデスクトップには含まれません。
コメント
コメントを投稿