Debian testing(Buster) base MakuluLinux Core 2019.01リリース!。
デスクトップ環境はXfceのフォーク。冒頭スクリーンショットのような円形のメインメニューには最初驚かされましたが、これは一例であり、外観や操作性に関して他には無い非常に面白いアプローチをとっています。
特徴として、非常にモダンな、デュアルメニュー、デュアルドック、マウスドリブンジェスチャーOSと言っていますが、これは触っていけば理解できます。
これをXfceフォーク環境でどうやって実現してるのか・・あたりはかなり興味をかきたてられる所ではないかと思います。最初に、Xubuntu baseのVoyager OSを見た時には似たような感覚を持った筆者でしたが、久々同じ感覚を持った感じで・・。
筆者は、Ubuntu base、Debian base、Arch baseを中心に投稿しています。よく、それなら、Ubuntu本体、Debian本体、Arch本体でいいんじゃないか・・というご意見も良く聞きます。確かに安全性、安定性、軽快性、平易性を実現したLinuxがあるんならそれだけでいいじゃんというお話も理解できますし、一般的にはそれで良いのでしょう。実際今筆者の普段使いは、Debian Testing(Buster) Mate editionの筆者向けカスタマイズ版だったりするわけで(笑。ただし、カスタマイズをして自分好みの環境をすぐに作っていけるか・・というと、そう簡単にはいきません。
何をどうカスタマイズして自分好みの環境に仕上げていくのか、これらの参考となるものを提供してくれるのが、Ubuntu/Debian/ArchそれぞれをベースとしたDistributionとなります。
各Distributionは、採用しているデスクトップ環境に対して他distributionとの差別化要因となるファクターを必ずをインプリします。ただしカーネル等ベース部分や採用するデスクトップ環境の基本部分は、共通のため、差別化は極めて難しくなります。
どの路線で行くのか・・使えるソフトウエアの量か、使いやすさか、物珍しさか、面白さなのか、安定性なのか、安全性なのか・・ 安定性と安全性はほとんどの場合、ベースとなるLinux distributionに依存しますので、一般的に差別化要因とはなりません。
DistroWatchの上位Linuxを見た場合、MX,Mint,Manjaro,elementaryが並びます。Ubuntu/Debian/Archベースがそれぞれあるのは◎なんですが、なぜこれらのDistibutionが上位にいるのか、一度よく使ってみて徹底的に分析してみるのも面白いかと思います。
この結果、純正debianを使ってもよし、純正Ubuntuを使っても良し、自分好みの良いデスクトップ環境がカスタマイズ出来る・・かもしれません(笑。
さて余談が長くなっちゃいましたが、MakuluLinux Core 2019.01に話題を戻します。
非常に面白い+高機能デスクトップのMakuluLinux Core 2019.01なんですが・・
日本語化に関しては若干罠があり、少々注意が必要です。
今回は、南アフリカ産・・かばマークで有名な、MakuluLinix Core 2019.01・・MakuluLinux最新版について投稿を進めていきます。
1.概要
1)デスクトップ環境:Xfceフォーク
2)ベース:Debian Testing(Buster) Rolling
3)カーネル:4.19.0-1
meltdown/spectre HW脆弱性適用度は以下の通り。
問題の無いレベルです。
2.インストール
インストールは以下のスクリーンショットを参考にしてください。。
↓
ミラーサーバーの変更 |
↓
↓
↓
ここではHome editionをインストール対象として選択 |
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
ミラーサーバーの変更箇所等Linux Mintのにおいがします。3.基本設定と日本語化残処理
1)基本設定
インストール後最初に行うのは、いつもの通りシステムアップデート/アップグレードです。Synapticを立ち上げて行うか、ターミナルから"sudo apt update;sudo apt upgrade"で。。
ミラーサーバーの変更はインストール時に行えますので、ここでは必要ありません。
2)日本語化残処理
①日本語Input Method
デフォルトIMとしてiBusがインストールされています。
ただしMozcはインストールされていませんので、iBus-Mozcを依存関係とともにインストールします。
インストール後、iBus-Preferencesを立ち上げて、input methodにjapanese-mozcを追加し、English-English(US)を削除します。
↓
↓
↓
↓
logout/loginでテキストエディターでは、ibus-mozcによる日本語入力が可能となります。②主要アプリメニュー等日本語化
libreoffice等主要アプリのメニューに関しては日本語化されません。一つ、一つ日本語化していくのは面倒なので、task-japanese,task-japanese-desktop,task-japanese-gnome-desktopをインストールしちゃいます。
これでlibreoffice等のメニューの日本語化は終了しますが・・。
③libreoffice個別対応
libreofficeでのiBus-Mozcによる日本語入力は・・なんと・・NG〜。
一般的に上記状態は、gtk2、gtk3モジュールの欠落によるものなので・・libreofficeのgtk2、gtk3モジュールを追加導入してやります・・。
これでlibreofficeでも・・
iBus-Mozcによる日本語入力が可能となります。
④opera個別対応-日本語化
MakuluLinux Core 2019.01の標準ブラザウーはOperaなんですが・・これは手動での日本語化が必要となります。
Settings→Advanced→Languages に入ります。
次に Add languages を選択し、Japanese-日本語を追加します。
追加されたJapaneseの右横に縦3つに並んだ点があるため、ここをマウス左ボタンクリックし、表示されるメニュー中の"□ Display Opera in this language"の□にチェックを入れます。
これでOperaの日本語表示が可能となります。
⑤Nomacイメージエディター個別対応-日本語化
最初に起動した際に表示されるwelcomeメニューでlanguageを日本語にセットすれば、次回起動で日本語化されます。
↓
↓
⑥Kodi個別対応-日本語化
pre-installされるKodiも個別日本語化が必要ですが・・
これは以下の本ブログVoyager OSの投稿内容を参照ください。
https://www.linux-setting.tokyo/2018/11/voyager-os-180411xubuntu.html
4.機能性の補足
1)サークル型メインメニュー
デスクトップ左上隅にカーソールを置くことで、サークル型メインメニューが起動します。
↓
2)インターネットサービスアクセス
デスクトップ上部にインターネットサービスアクセス機能を提供するドック(web applets)を追加できます。
3)Conky
Conkyがpre-installされており自動起動します。日本語環境にしてしまうと日時の箇所で文字化けを起こします。
必要に応じて、以下のようにConkyを強制的に英語モードで立ち上げように自動起動シェルを書き直して収拾します。
↓
他、numlockキーがOnのまま立ち上がってきた記憶がありますが、これは今まで本ブログで投稿した内容にそって対応すれば大丈夫です。
5.評価
機能性:S、安定性:B+、インストール&日本語化&基本設定の平易性:B-、軽快性:A
こんなところでしょうか。機能性はかなりなものですが、日本語化に関しては若干手間がかかります。また、基本部分の日本語化未適用箇所がまま見られますが、肝心な箇所は日本語化されますのであまり問題はありません。
機能性が極めて高いため、Linux玄人向けかなっ?・・といった感じのDistributionです。非常に面白く豊富な機能性が特徴のMakuluLinux Core 2019.01。筆者的には非常にお勧め!
コメント
コメントを投稿