筆者が、Windows 10 October 2018アップデートに手動アップグレードしたのが10月4日。。そしてWindows 10 October 2018の配信が3日経過後に停止され、ようやく再開されたのが11月14日・・そして当方のWindows 10 October 2018 update環境にも11月14日にまとめて修正パッチがあたり、ようやくほっと胸をなでおろすという・・。
Windows 10 October 2018 updateは、再リリースまでに、筆者の目に触れるビルド番号が3つもあったという異例の事態となりました。
17763.1(アップデート直後)
↓
17763.55(KFR修正パッチ)
↓
17763.144(再リリース)
現在は・・17763.144となっています(末尾3桁の番号が1→144って、どういう・・( ^^ ;。
ようやくでかいバグが収拾できたので、これから本腰を入れて、他のバグをつぶすフェーズ・・となるんでしょう。これは ( ^^ ;。
という事で、極めて異例な、一旦、配信された大規模Windows 10 October 2018アップデートを止めるしかなかったっていう問題を振り返ってみます。
1.問題の概要
もっとも大きな問題は、Windows 10 October 2018 アップグレード時にファイルを消しちゃうという・・あってはならないものでした。具体的には以下条件の時に発生しています。
結論から言えばアップグレード時のWindows 10 KFR(Known Folder Redirect)に対する対応がまずく、上記条件に当てはまる場合は、ファイルが消失してしまう・・という問題につながりました。
本アップデートを止めるのが早かったため、被害は最小限に食い止められたとも言えるわけですが、実際、被害にあった場合は、たまったものではありません。
英文を読む限りは開発工程における問題も上がっていましたが、最終的にはマイクロソフトのQA(品質管理)上の問題です。このため、マイクロソフトが異例のサポート体制を敷いたのも周知のとおりです・・当たり前ではありますが。
2.問題の収拾
現段階においては、本消失の問題は収拾されたように見えます。
ただし、通常数か月で収拾する他のバグに対する対応はこれからの様相を見せています。
すなわち大部分のコンシューマ及びビジネスユーザが使い始めてから発見されるバグの対応はおおむね、本updateのリリースが再開された11月14日から開始されたと判断するしかなく、これは当初の予定からすれば1か月半程度の遅れがでている事になります。
また、現時点で、本アップデートは、Intel Audio・ディスプレイドライバーを使用する一部ユーザ向けには止められていますが、ベンダー側の問題ではあるものの、一部のAntivirusを使用しているユーザ向けにも止められています。
他にもあり、ベンダー側の対応の遅れにも心配が残る所ですが、さすがにファイル消失程の大きなインパクトは無いものと考えられます。
3.ユーザ側の対応
最も大きなバグであるファイル消失問題は収拾されていますので、特にWindows 10 homeユーザに関しては、そのまま本アップデートにアップグレードしてしまうという事になってしまいますが、どうしても、アップグレードを避けたいという話ならば、一端アップグレード(1809)し、その段階から1803へダウングレードするために、trouble shooting packageを使用するという最終手段も残されています。
Windows 10 Proを使用している場合は、最大365日間、機能更新プログラムを停止できますので、この範囲で、本アップデートを抑制する事が現状況を見る限り妥当だろうと思います。
4.考察
今回のWindows October 2018 Update(1809)は最悪の品質だったという評価も多く見られる所ではありますが、1803からの残件の問題の収拾等もあり、今までのつけが一気に1809で表面化したという見方もできます。
ただ・・KFRに起因したアップグレード時のファイル消失問題が無ければ、このような酷い評価は無かったでしょうし、その他のバグに関しても、ファイル消失ほど致命的ではないため、Windows 10 Apr creators updateと同等な評価を受けたものと考えられます。
ビジネスユーザに関しては、無論、Windows 10 Proを導入している企業が多く、アプリケーション検証等のため、すぐにはアップグレードしないケースが多いのですが、コンシューマユーザに対するWindows 10 Homeについて、Proほどの期間でないにしても、一定期間の機能更新プログラムの停止機能は、少なくとも必要なのではと思っています。
Windows 10 October 2018 Updateの機能拡張部分を見れば、面白く革新的なものも少なくありません。ただ、ソフトウエアベンダーとして絶対見逃してはいけないファイル消失という問題が表面化してしまった以上、 いかに良い製品であっても、マイクロソフトの品質管理の在り方が厳しく問われている事は間違いありません。
今後マイクロソフトが、本問題を起こした原因となる体制改善をどのように行っていくのか・・注意深く見ていく必要があります。
Windows 10 October 2018 updateは、再リリースまでに、筆者の目に触れるビルド番号が3つもあったという異例の事態となりました。
17763.1(アップデート直後)
↓
17763.55(KFR修正パッチ)
↓
17763.144(再リリース)
現在は・・17763.144となっています(末尾3桁の番号が1→144って、どういう・・( ^^ ;。
ようやくでかいバグが収拾できたので、これから本腰を入れて、他のバグをつぶすフェーズ・・となるんでしょう。これは ( ^^ ;。
という事で、極めて異例な、一旦、配信された大規模Windows 10 October 2018アップデートを止めるしかなかったっていう問題を振り返ってみます。
1.問題の概要
もっとも大きな問題は、Windows 10 October 2018 アップグレード時にファイルを消しちゃうという・・あってはならないものでした。具体的には以下条件の時に発生しています。
①Cドライブに空きが無い等の理由で、Cドライブ以外(例えばDドライブ等)に”ドキュメント”フォルダーや、”ピクチャ”フォルダー、”ダウンロード”フォルダー等(Win10/Known Folder)をリダイレクト(保存場所を変更)していた場合
②Known Folder(ドキュメント、ダウンロード、ピクチャフォルダー等)をOneDrive上の別フォルダーにリダイレクトしていた場合
③古いOneDriveクライアントを使用して、OneDrive(へ)の自動保存機能を使っていた場合
結論から言えばアップグレード時のWindows 10 KFR(Known Folder Redirect)に対する対応がまずく、上記条件に当てはまる場合は、ファイルが消失してしまう・・という問題につながりました。
本アップデートを止めるのが早かったため、被害は最小限に食い止められたとも言えるわけですが、実際、被害にあった場合は、たまったものではありません。
英文を読む限りは開発工程における問題も上がっていましたが、最終的にはマイクロソフトのQA(品質管理)上の問題です。このため、マイクロソフトが異例のサポート体制を敷いたのも周知のとおりです・・当たり前ではありますが。
2.問題の収拾
現段階においては、本消失の問題は収拾されたように見えます。
ただし、通常数か月で収拾する他のバグに対する対応はこれからの様相を見せています。
すなわち大部分のコンシューマ及びビジネスユーザが使い始めてから発見されるバグの対応はおおむね、本updateのリリースが再開された11月14日から開始されたと判断するしかなく、これは当初の予定からすれば1か月半程度の遅れがでている事になります。
また、現時点で、本アップデートは、Intel Audio・ディスプレイドライバーを使用する一部ユーザ向けには止められていますが、ベンダー側の問題ではあるものの、一部のAntivirusを使用しているユーザ向けにも止められています。
他にもあり、ベンダー側の対応の遅れにも心配が残る所ですが、さすがにファイル消失程の大きなインパクトは無いものと考えられます。
3.ユーザ側の対応
最も大きなバグであるファイル消失問題は収拾されていますので、特にWindows 10 homeユーザに関しては、そのまま本アップデートにアップグレードしてしまうという事になってしまいますが、どうしても、アップグレードを避けたいという話ならば、一端アップグレード(1809)し、その段階から1803へダウングレードするために、trouble shooting packageを使用するという最終手段も残されています。
Windows 10 Proを使用している場合は、最大365日間、機能更新プログラムを停止できますので、この範囲で、本アップデートを抑制する事が現状況を見る限り妥当だろうと思います。
4.考察
今回のWindows October 2018 Update(1809)は最悪の品質だったという評価も多く見られる所ではありますが、1803からの残件の問題の収拾等もあり、今までのつけが一気に1809で表面化したという見方もできます。
ただ・・KFRに起因したアップグレード時のファイル消失問題が無ければ、このような酷い評価は無かったでしょうし、その他のバグに関しても、ファイル消失ほど致命的ではないため、Windows 10 Apr creators updateと同等な評価を受けたものと考えられます。
ビジネスユーザに関しては、無論、Windows 10 Proを導入している企業が多く、アプリケーション検証等のため、すぐにはアップグレードしないケースが多いのですが、コンシューマユーザに対するWindows 10 Homeについて、Proほどの期間でないにしても、一定期間の機能更新プログラムの停止機能は、少なくとも必要なのではと思っています。
Windows 10 October 2018 Updateの機能拡張部分を見れば、面白く革新的なものも少なくありません。ただ、ソフトウエアベンダーとして絶対見逃してはいけないファイル消失という問題が表面化してしまった以上、 いかに良い製品であっても、マイクロソフトの品質管理の在り方が厳しく問われている事は間違いありません。
今後マイクロソフトが、本問題を起こした原因となる体制改善をどのように行っていくのか・・注意深く見ていく必要があります。
コメント
コメントを投稿