manjaro 18.0 Xfce edition〜manjaro18.0の中では一押し〜manajaro 18.0 Xfce editionを試す!


manjaroもバージョン18になって・・各editionの名称に関し定義し直したみたいですが・・・まず、必ずリリースしサポーするタイプのeditionをフラッグシップeditionと呼び、Xfce、Gnome、KDE 各editionの事を言っています。他環境のeditionの名前は、今まで通り、community editionです。

と・・言う事で今回は、フラッグシップeditionに関する投稿のトリを飾って、manjaro 18.0 Xfce editionについてです。

Ubuntu baseにしろ、Debian baseにしろ、このmanjaroにしろ、最もstableであり、機能性、軽快性、使い勝手のバランスが取れているのは、一般的にXfce4環境を使ったdistribution/editionとなります。

Gnome editionや、KDE editionに関しては、前者がgnome-shell- extension、後者が、KDE 5 add-on(Plasmoid)を使用して大部分のデスクトップ機能を強化・管理できます。

反面、Xfce4に関しては、例えば、ドック機能を使用する場合は、パネル上でランチャーを利用するか、あるいは、plank/dockyあたりを使うのが常です。また、Xfce4パネルアイテムが豊富なため、大部分は、このパネルアイテムによりデスクトップの機能性を上げて行く事ができます。

デスクトップの綺麗さを考えると、やはり一番がKDE5、2番目がGnome3、3番目がXfce4となります。概ねデスクトップ効果の効き具合や美しさもこの順番になりますが、反面、軽快性というファクターでみれば、この逆順で優秀となります(ただし、最近は、KDE5とgnome3の軽快性はほとんど変わりません)。他様々なデスクトップ環境がありますが、安定性や使い勝手というファクターで見ると、どうしてもこの3つのデスクトップ環境に遅れを取る結果となります。

KDE5、gnome3環境の最大の弱点は、システムリソースを比較的消費する点であり、ログイン時の初期メモリー消費量は、1Gを超えてくることもままありますが、Xfce4の場合は、500MBを超えるものの、1GBを超えるという事はまずありません。

確かにLXDEと比較すれば、Xfce4が重くなりますが、Ubuntu baseの場合は、LXDEからLXQTへのトランジッションを迎えており、多くのLXDEを採用していたUbuntu baseはLXQTではなくXfce4環境へ移行先を設定しています。これはLXQTのunstable性を各開発元が嫌ったためだと考えられますが、LXQTの安定度が改善してくれば、また、この状況も変わってくるのでは・・と考えています。

前置きが長くなりましたが、manjaro 18.0 Xfce editionについて投稿を進めていきます。

1.概要

1)デスクトップ環境:Xfce4

2)カーネル:4.19.8-2(現時点)
meltdown/spectre HW脆弱性緩和策適用度は以下の通り。
さすがに極めて優秀です。manajaroはこのあたり外してきません。

2.インストール&基本設定&日本語化残処理

manjaro 18.0フラッグシップ各editionやcommunity 各editionのインストール&基本設定&日本語化残処理の流れは共通です。Linux Mint 19でもそうですが、各デスクトップ環境で同一の操作性により、インストール&基本設定&日本語化処理が完了するのは◎です。

ただし、Linux Mint 19.0と比較すると、manjaroの方が手動設定箇所が多くなっていますが、一度覚えてしまえば、機械的に行えますので大きな問題は発生しません。

インストール&基本設定&日本語化残処理に関しては、以下本ブログの投稿を参考にしてください。

https://www.linux-setting.tokyo/2018/12/manjaro-180-cinnamon-editionmanjaro-180.html

Xfce4特有の設定内容を以下”3.追加設定”にて若干解説します。


3.追加設定

1)時刻設定

初期状ですと、時刻が、タイムサーバー(ntpサーバー)と同期が図られていません。ネット常時接続の使用形態ならば、通常ntpサーバと同期をとるように設定します。
これは、manjaro setting managerの”時刻及び日付”を使用します。
 
”時刻及び日付”では以下のように”自動的に日付と時刻を設定”箇所にチェックし、”適用ボタン”を押します。

上記でntpサーバとの同期が取られるようになります。

2)日本語フォントの追加インストールとデフォルトフォントの変更

manjaro 18.0に関しては、デフォルトフォントでも構いませんが、若干見づらいフォントですので、筆者は変えています。変更先のフォントはUbuntuでも使用されているnoto-fonts-cjkです。

①noto-fonts-CJKのインストール


②デフォルトフォントの変更

②−1 システム

設定マネージャ→外観→フォント・・で以下のように変更

 ②−2 Firefox

Firefoxの設定→”フォントと配色”の詳細設定で以下のように変更

②−3 libreofice-writer

libreoffice writerのツール→オプション→Libreoffice Writer→規定のフォント(アジア諸言語)を以下のように変更

以上でフォントの見栄えはかなりよくなります。

4.注意事項

① plank

そのうち改善されると思いますが、plankがクラッシュします。環境が新しい所以だと思いますが、筆者はパネルのランチャー機能を使用してドックもどきを作りデスクトップに表示させています。これでも利用上困らないため。。

②login時の画面の乱れ

login時に激しく画面が乱れます。login時だけの問題ですので、使用上問題はありませんが、intel標準のグラフィックスを使用していますので”??”です。

5.評価

軽快性:A、インストール・日本語化・基本設定の平易性:B+、安定性:A、機能性:A+

となり、やはり、現時点では、manjaro 18.0の中で最も評価が高くなります。

日本語office onlineをローカルアプリのように使用できる機能性はデフォルで搭載しており、日本語officeを使用する場合に大変助かります。

注意事項は若干ありますが、無論、筆者おすすめ、一押しの一本となります!

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