manjaro 18.0 "Illyria"の第2回目で取り上げるのは、KDE edition。
manjaroはstable releaseとしてXfce editon、KDE edition、Xfce editionの3種類があります。
他、コミュニティeditionとして、LXDE、lxqt、Cinnamon等各editionがあり、多数のデスクトップ環境をサポートしています。
manjaroの各editionは、GUIを搭載するパッケージマネージャとして、pamacを搭載するもの、同じような機能を提供するものとしてOctopi(オクトパイ)を搭載するもの・・大きく分けて2種類に分けられます。
前者が、gnome editionや、xfce edition等、後者が、KDE editionや、lxqt editionとなるわけですが、同様な機能を提供するにしても、やはり若干の違いがあり、Octopiの・・特にAURの使用では、事前準備のいらないpamacとは異なりひと手間必要となっています。
manjaroのインストールは各デスクトップ環境間で統一化されており、また日本語化の流れも日本語指定でインストール&再起動後、manjaro-setting-managerで行う事となります。
また日本語input methodの設定方法も、Xorgの場合は、.xprofileに、waylandの場合は、/etc/envirobnmetに環境変数を記載する事になります。
したがってここでは、gnome esitionとKDE editionの初期設定の違いのみを投稿する事にします。
他は本ブログのmanjaro 18.0 gnome editionの投稿を参照ください。
1.概要
ベースラインはgnome editionとおんなじなので省略です。KDE関連のバージョンは以下スクリーンショットを参照。無論Waylandもサポートしています。
2.初期設定
①ミラーサイトの最適化とシステムupdate
gnome editionやXfce editionではミラーサイトをpamacからJapanに変更すれば、そこそこ速いミラーサイト(jaist)を使用する事ができますのでミラーの最適化は概ね不要ですが、KDE editionやlxqt editionでは、ミラーサイトの最適化を行う必要があります。これを行わないと、インストールや更新処理が遅くなってしまいます。
ミラーサイトの最適化はターミナルから以下コマンドを・・
sudo pacman-mirrors -g
これでmirror-listが最適化されます。
rikenのmiror-siteが最上位に来ています。manjaroはこのmirror-listの上位からミラーを選択し処理をすすめますので、インストール/更新処理が早くなる結果となります。
これが終了したら、Ootopi(ソフトウエアの追加と削除)を使用して同期を行った上でシステムアップデートを行うという事になります。
②octopiからAURを使えるようにする
次にAURの設定となりますが、AURを使用する場合は、パッケージビルドをダウンロードしてインストールする仕組みが必要となります。ここではyaourtを使用します。このため、Octopiからyaourt一式を以下のようにインストールします。
Yaourtにチェックを入れます。
例えば、AURにしかないcairo-clockを普通に検索しても出てきませんが。。
エイリアンみたいなアイコン(笑)を選択すると・・
AURからCairo-clockを選択可能となり、インストールできます。
こんな所ですね。Archの場合だと割にめんどいですが、manjaro 18.0 KDE editionの場合は簡単です。AURを使用するかどうかは、使う側の選択です。
③waylandを使用する
manjaro 18.0 KDE editionでwaylandを使用するためには、以下をインストールする必要があります。
plasma-wayland-session
wayland環境に切り替える前に、fcitx-mozcと関連ファイルをインストールし、/etc/environmentに下記のように追記します。これは、gnome editionの投稿の時に投稿した通りです。
これで再起動〜。
でlogin画面で、wayland-sessionを選択し、loginすればwayland環境となります。
日本語入力も問題なく・・。
3.注意事項
manjaro 18.0 gnome環境でwaylandを使った場合は違和感がありませんが、KDE環境だと、login後の設定のやり直し等が割にめんどい。したがって、KDE環境においては、Xで使用したほうが○かもしれません。またwayland一般の話としてグラフィックスドライバーの問題が発生しやすい事も指摘されています。
筆者のLinux/Windows10マルチブート用PCは、Let's Note CF S-NX3であり、グラフィックスは、Intelですので、グラフィックスに関わる問題は発生しません。
4.評価
インストール&日本語化の平易性:B+、軽快性:B+、機能性:A+、安定性:Aとなります。意外にgnome editionよりも軽快性は上ですが、そう大きな違いはありません。
機能性はA+で、Office Onlineもローカルアプリのようにアイコン1クリックで起動できます。
安定性が高い上に、window効果も◎。非常にキレイなデスクトップに仕上げる事ができます。無論、筆者おすすめの一本!。
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