前回に引き続きmanjaro 18.0 gnome editionについてです。
今回は応用設定とmanjaroの特徴となっている主要機能、最後に評価に関して投稿します。
manjaro 18.0 gnome editionは、デスクトップ環境としてgnome3を採用しており、gnome-shell-extensionによってデスクトップの大幅な機能強化を図る事ができます。
pre-installされているgnome-shell-extensionも結構な量であり、これ以上増やすのは、挙動の軽快性に影響しますが、gnome-shell-extensionをmanjaro 18.0 gnome editionに追加する方法や、Ubuntu baseでは、peppermint 9が搭載しているoffice onlineをローカルアプリケーションのように起動する機能をmanjaroは搭載していますので、このあたりを今回、紹介していきます。
1.応用設定
1)gnome-shell-extensionをfirefoxから追加する方法
gnome-shell-extensionをfirefoxからインストールするためには、firefoxに対して拡張機能を導入する必要があります。
上記のように拡張機能 gnome shell integration を導入すれば、https://extensions.gnome.org/ からgnome-shell-extensionのインストールが可能となります。
例えば上記スクリーンショットのgnome-shell-extension OpenWeatherを導入する場合は、スクリーンショットのOpenWetherの箇所をクリックし下記のインストール画面を表示させ、赤い四角で囲った箇所をスライドさせてONにします。
このような形で他のgnome-shell-extensionも、manjaro 18.0 gnome editionに追加導入可能です。導入したgnome-shell-extensionは、gnome-tweak-tool(メニュからTweaksを探せば起動できます)からenable/disable、enableにした対象の設定が可能です。
筆者は、デスクトップにアイコンを置くのが嫌いなため、ゴミ箱をgnome-shell-extensionとして追加導入しパネル表示させています。ゴミ箱にファイル等を移動した場合にゴミ箱アイコンがパネルに表示されますが、それ以外はアイコン表示されません。
2)AURを使用してcairo-clockをインストールしちゃう・・
Ubuntu系/Debian系でここ半年困ったのは、常用しているアナログ時計 cairo-clockがリポジトリから消え去ってしまった事でした。
pamacでAURをONにすると、cairo-clockがpamacからインストール可能となります。
AURをOnにすると、pamacを経由してcommunityリポジトリからインストールターゲットのソースコードをダウンロードしてインストール用パッケージを作成し、インストールを実行します。
AURを使用するとシステムが不安定になる可能性がある・・などと脅かされますが、常用品が使えるというのは助かります。
他、gnome3のsettingに関わる所は、今回の投稿とは別にgnome3 settingという事で今後別途投稿する予定です。
2.標準搭載!Office onlineをローカルアプリのように起動する機能
Ubuntu baseでは唯一、クラウド型peppermint OSが標準搭載している機能です。
peppermint 9においては、"ice"によって、オンラインアプリケーションをローカルアプリのように立ち上げるユーザ定義が行えますが、さすがにそこまでmanjaroは標準搭載していません。
ただし、アイコン1クリックで、MS Word、MS Excel、MS Powerpoint、MS Outlook、MS Onenote各オンラインバージョンが起動できるため、使い方によってはlibreofficeは不要となります。
ちなみに本機能を使用するためには、マイクロソフトアカウントを持っておりonedriveが使える状況になっている事が必要です。これは、Office onlineが使用可能なファイルはonedriveにストアされているもののみであり、Officeオンラインを使ってoffice documentを新規に作成して保管する場合でも・・その保管先はonedriveに限られるためです(ただし、onedriveに加えてdropboxも大丈夫そうです)。
ネット常時接続でmanjaroを使用する場合は、かなり効果的なソリューションだと考えられます。
3.manjaro 18.0 gnome editionにpre-installされる・・あるいは追加インストールした主要アプリケーションのバージョンに関して
manjaroの最新バージョンですので、pre-installされるアプリあるいは追加インストールしたアプリのバージョンは基本的に現時点での最新となります。代表的なものは以下の通り。
4.評価
インストール&日本語化の平易性:B+、軽快性:B、機能性:A+、安定性:A
となります。
もともとarchベースですので、ここまでインストール&日本語化の箇所を簡単にしている事に対してはかなり評価できます。
さすがにGnome3ですので、軽快性はBです。昔のPCで動作させるならば、manjaro 18.0 xfce editionの方が選択肢としては妥当でしょう。機能性は間違いなく◎です。
またセキュリティ面でも、タイムリーなセキュリティアップデートの提供がなされ、meltdown/spectreといったHW脆弱性対策も優秀なため、かなりいけてるDistributionとなります。間違いなく筆者おすすめの一本!。
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